世襲政治?

なぜある政治家は、「市民の給与は上がらない、物価はどんどん上がる、生活状態はますます厳しくなりつつある」ということを、理解できないのでしょうか。
答えは簡単です。彼らは庶民のような生活をしていないため、その実態を本当に理解しておらず、大半を占める国民の「真の代弁者」ではないからです。
 
衆議院議員の俗称「代議士」とは、国民の代表として選ばれる公選の議員なのですが、果たして国民、市民の代表でしょうか? 
 
政治家の世襲は、政治がその家の「家業」となってしまい、地盤や後援会システムをそっくり引き継ぎ、政治団体まで世襲すればその相続税は納めなくてもよく、「権力の私物化」が進みます。安倍晋三元首相と旧統一教会との関係も、祖父の岸信介、父の安倍晋太郎へと三代に渡って受け継がれたものと言っても過言ではありません。
 
自民党の場合、所属する衆議院議員の約30%〜40%が世襲で、しかも平成以降の内閣総理大臣は70%が世襲。アメリカの上院下院では世襲は5〜10%、ドイツや韓国ではほぼゼロとなっています。
 
私は世襲する人物を云々言っているわけではありません。もちろん本当に素晴らしい方も多いのですが、ただ、同じ選挙区の世襲議員として何代も続くのは異常だと考えます。
 
米国のある州では、同じ選挙区での議員を12年以上は続けてはならない、でも政治家として優れているのであれば、現在とは異なる上院議員、下院議員、州知事、市長など他の地盤の政治家として継続していくことは出来るようになっています。これは興味深い一案だと思います。

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